もくじ
緑風メニュー
<<No.2へ
No.4へ>>
 
緑風メニュー
  No.3  1995.6

●主な内容

  1. シリエトク 地の涯(知床)から蘇る緑
  2. 1年間の出来事 1994.6〜1995.5
  3. ご寄贈ありがとうございました
  4. ◎誌名「アルプ」に決まる!!
  5. 日本山書の会北海道集会
  6. 感想文集
  7. 入館記念絵葉書が新しくなりました
  8. 総入館者数他

シリエトク 地の涯(知床)から蘇える緑

 緑を洗うように降る雨も優しい雨音に感じるのは、3回目をむかえた『6月のアルプ』の贈り物でしょうか・・・・
 18歳のときに友人から贈られ『山のパンセ』を手にしました。
 あこがれ、胸こがす思いで踏み締めた山行には『アルプ』や串田孫一氏の本をしのばせました。何度も自分の若さを恨めしく思いました。ページを開き受け止める思いがあふれてくるのです。その思いを若さゆえにどうにもできずにいる自分が見えて夜明けにテントの外で足元に落ちている小石を手の中で暖かくなるまで握りしめていました。私の青春でした。
 知床で生活を始めたとき、思いがけず新たな『アルプ』との出合いを授かりました。
今、6月。新緑のまぶしい早朝、かつての開拓の跡地のこわれかけた家屋をスケッチしています。
知床の自然に挑むように始まった開拓、開墾の夢は、『知床100平方メートル運動』の熱い思いによって、いま形を変えて知床の地に広がっています。
心の中に、あの緑の輝きと優しさを求める人達によって、自然に挑んで行った夢は、緑を蘇らせる夢に変わりこの地に広がっています。
私のあの、青春だったいとおしい思いも、この知床で成長しているのかもしれません。
 『北のアルプ美術館』の開館に串田孫一氏は次のような文章を贈られています。

北海道の斜里の、この美術館のあるところから、病める地球が
見事にいやされていく爽やかな緑が、まず人々の心に蘇り、
広がって行くことを願っている・・  串 田 孫 一 1992.6

 夏草に覆われた廃屋の陰に紫色のルピナスがかつての夢の痕跡を伝えています。
アルプが語り残したものを次の世までも伝えたい・・・病める地球が知床から回復されつつあることを山崎氏の思いとともに感じることができ、とてもうれしく思います。

  斜里町ウトロ 桜井 あけみ 1995.6

1年間の出来ごと  1994.6〜1995.5

1994. 6.18 入館者5,000人達成。美幌町小林弘子様(記念品を贈る)
   6.24 大谷一良(版画家)斜里町で講演
      主催知床総合研究所・後援北のアルプ美術館
   6.30 串田孫一作品展 8月30日まで
   6.30 熊谷榧水彩画展 8月30日まで
   6.30 坂本直行水彩画展 8月30日まで
   7.10 「特別展示」版定版「山のABC」展1995.6.10まで
   7.10 山室眞二「芋版の世界」(12点)9月10日まで
   7.14 斜里で34.2度を記録
   7.15 内田康男様より「アルプ」全巻300冊届く
   8.28 「特別展示」斜里町出身故吉積長春(日本画家)
      「ウトロ港」展示中
   10. 4 休館「北海道東方沖地震」内部と駐車場損傷
      ※全国各地からのお見舞、心から感謝申し上げます
   10.15 斜里岳初冠雪 平年10月10日 昨年10月6日
   10.15 大洞正典(アルプ編集長)様より、串田孫一氏、
      庄野英二氏、辻まこと氏などの著書と資料が寄贈される
   10.22 第12回日本山書の合北海道集会(札幌にて)
      集会テーマ「アルプ」及び「北のアルブ美術館」について
   10.28 記念樹「銀杏」が散る 昨年11月28
   10.28 NHKプラム11「曽宮一念101歳へなぶりの日々」放送
   11. 3 開館 皆様のご支援とご厚意、そして工事関係者の
      ご協力に対しましてお礼を申し上げます
1995. 1.21 斜里海岸に流水接岸(流氷初日)
   1.21 第13回日本山書の会北海道集合「北海道の山と文学展」
   4.14
 オホーツク海明け

ご寄贈ありがとうございました

谺する確かな響きを

畦地梅太郎版画
山男シリーズ絵葉書

北のアルプ美術館も開館3周年を迎えることが出来ましたこと心から感謝しております。
今年も「アルプ」の貴重な作品と資料をご寄贈を戴きお礼を申し上げます。
「財団法人化」に向けて設置しましたアルプ基金へも多額なご支援を賜り厚くお礼を申し上げます。
◎アルプ基金、作品、資料、文献をいただき本当にありがとうございました。(敬称略)

串田孫一/大洞正典/永井 正/大谷一良/田中清光/堀多恵子/源 高根/西村銕次郎/宇都宮徹/高橋達郎/内田友子/高橋 清/大高慶子/岡野谷誠/岩見禮花/高沢光雄/羽田野是/山室眞二/内田康男/内田悦子/篠崎長滋/豊田正明/西 信博/若林修二/三輪克子/小林京子/堺 敬生/新谷泰造/新谷 通/垣内直介/八木沢奈々/栗田政裕/中内富一/永野英昭/中原佳雄/ギャラリー百号/恒文社


 ご冥福をお析り致します。
 ●曽富一念

◎誌名「アルプ」に決まる!!

  昭和32年12月31日 後0−6時 消印(武蔵野局)
  串田孫一氏より大洞正典氏宛「郵便はがき」


日本山書の会

◎第12回日本山書の会
  北海道集会 1994.10.22〜23
  金沢文庫 斉藤俊夫宅にて
  石狩郡当別町金沢166
  ※数少ない限定の山岳書や幻の名著と云われた署名本などが展示された。
◎第13回日本山書の会
  北海道集会 1995.1.21
  札幌市資料館にて
  「北海道の山と文学展」
  北海道文学館主催

感想文集

7/15(金) 7/13に斜里岳に登りました。登山=写真と私は考えがちですが、こうして絵や文章でも山が楽しめることがわかりました。アルプは読んだことがないので、バックナンバーが自由に読めるコーナーがあると、もっとアルプのことがわかるかもしれません。(H)
(アルプは自由に読めます。時間のある人はじっくりどうぞ)

7/10 7/5に小樽に上陸して昨日までずっと悪天候。それが今日、知床峠を越えるや、まるで別のような青空がひろがりました。
斜里の町、アルプ通りに本当に静かな、北海道にふさわしいたたずまいの北のアルプ美術館。長いドライブの疲れが、すっと抜けるようなひとときでした。(M)

'94/8/21 知人の紹介で、こちらの美術館に来たい来たいと思いつつ居りました処、やっと念願が叶いました。
前回訪れた時は休館日で、今日の心楽しい時間の為の神々の配慮かと感謝しています。
すばらしい宝の作品の数々に心の洗濯をさせて頂きました。ありがとうございました。お茶をごちそう様でした。(熊本県・K)

入館記念絵葉書が新しくなりました

北のアルプ美術館入館記念絵葉書が新しくなりました。
大谷一良さんの「オホーツクの流水」(版画)から永野英昭さんの「斜里岳」(水彩画)共に大好評でしたが、今回は畦地梅太郎さんの木版画、山男シリーズから「山湖のほとり」を使用させていただきました。1995.7


総来館者数・他

総入館者数
1995.6.30現在
7,200人
町内  30.6%
道内  41.0%
道外  28.4%
1992.6開館

「北のアルプ美術館」「ギャラリーアド」の親会社であります有限会社コピーセンターが創業30周年を迎えることが出来ました。

「創業30周年記念事業」として、みなと24・公園を建設(斜里町港町24番地社有地に)

 

もくじ
緑風メニュー
<<No.2へ
No.4へ>>