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季節の花便り  〜アルプの庭から〜     北のアルプ美術館
     
       4・5月の花 クロッカス   アヤメ科 学名 Crocus

 北のアルプ美術館のクロッカス。
このクロッカス(薄い紫色)は1996年に串田孫一夫人から、長野県高山村へ、そしてここ斜里町のアルプ美術館へやってきたクロッカスです。1997年4月5日に初めてここで花を咲かせました。それ以来、北のアルプ美術館では毎年、寒さに耐えながら花を咲かせてくれます。今年も4月14日、いつもの春よりも幾分遅く花を咲かせてくれました。しかし、この写真の後、4月22日には斜里に雪が降り積もり雪に埋もれてしまったのです。今年の天候はとても寒く、今日(5月15日)も、まだ斜里町知床にサクラは咲いていません。
アルプファンの皆さんに見ていただきたかったクロッカスです。
10月の花 孔雀アスター

キク科 園芸種

 今年の秋はなんて暖かなのかしら・・・と思っていたら先日、急に寒くなりました。庭の花は?見渡すと秋色に変わった中で淡いパステルカラーを控えめに主張しているアスターを見かけました。
どうしてでしょう。なんだか懐かしい想いです。
10月26日には初雪が降りました。
斜里岳も白くなりました。今年の初冬は気のせいでしょうか、とても慎重にやってきそうです。庭の花を紹介できるのはいつまでかしら?
9月の花 ツリフネソウ

ツリフネソウ科 学名 Impatiens textori

 今年の秋は急にやってきました。気がつけば樹木の葉が少し色がくすんでいます。秋の鳴く虫も大急ぎで活動中。そんな中、行く夏を見送るようにはかなげで淡い花の色が目に付きました。
樹木の陰に咲いていたツリフネソウです。もともと、自生していたのではなく「アルプの庭」の住み人が種をまいたのです。
今ではすっかりアルプの花。
秋の風に待ち構えたように種をはじけさせていました。
9月の花 ハマナスの実


 バラ科 学名 Rosa Rugosa


 暑い暑いと過ごした8月でしたが、ある日突然、秋の雲。
季節は私たちの感性を超えて、とてもシンプル。気がつくとハマナスの実がたくさんついていました。
秋が深まるともっともっと真っ赤に変わります。
ジャムにしたりお酒につけたり利用範囲はけっこう広いハマナスの実です。
グミの実 8月の花 グミの実 (ナツグミ)

 グミ科 学名 Elaeagnus multiflora

 7月の中旬から暑い日が続いています。アルプの庭の花たちもとても元気に夏を過ごしています。
白樺の葉も美しい緑の影を作っているその片隅に、真っ赤な美しい実がなりました。
不思議ですね。私たちが気づかないうちに「ほら!」と言いたげに宝石のような輝きをキラリと光らせていました。実がなると嬉しいですね。でも、来年は「グミの花」も紹介したいです。
セイヨウノコギリソウ 8月の花 セイヨウノコギリソウ (西洋鋸草)

 キク科 学名 Achillea millefolium Linn.

 ノコギリソウの葉は痛みを和らげる作用があるそうです。セイヨウノコギリソウは外来種。ギリシャ神話でアキレスの兵の傷を治した花として知られています。アルプの庭には所々にこの痛み止めを配置しています。
エゾノコギリソウ 8月の花 エゾノコギリソウ (蝦夷鋸草)
 
 キク科 学名 Achillea ptarmica Linn. subsp. macrocephala (Rupr.) Heimerl

 かわいい花です。セイヨウノコギリソウに比べて花が大きく、葉のギザギザも少ないですね。やはり、緑の明るい林のふちに咲いていました。2種類のノコギリソウを紹介しました。ノコギリソウの学名には先に紹介したアキレスの名前が載っています。
ハマナス 7月の花 ハマナス (浜茄子)

 バラ科 学名 Rosa Rugosa

 北海道は花の季節を迎えました。北のアルプ美術館の花たちも競うように咲き誇っています。オホーツク海の色にとても合う花。
その美しさは北海道を代表します。斜里町の花もハマナス。
次々と花を咲かせ、秋にはつややかな赤い実をつけます。
実はジャムにしてもおいしく、美術館では果実酒にも利用されます。玄関のすぐ近くに咲いていますよ。
クロユリ
6月の花 クロユリ (黒百合)

 ユリ科 学名 Fritillaria Camtschatcensis

 神秘的な北海道の花です。アルプの前庭に少しうつむきがちに咲いています。
色も、姿も目立つ花ではないのですが思わず足を止めて見入ってしまいます。
数年前にはほんの一株でしたが、今では小さな群生になりました。クロユリの近くにはスズランも咲いています。

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